- 公開日:
お釈迦様は、多くの教えの中で善行や幸福について述べられています。
例えば、お釈迦様は「四聖諦」という教えを説かれました。諦とは真理という意味で、四聖諦で、四つの聖なる真理という意味です。その四つの真理とは、苦諦・集諦・滅諦・道諦といい、苦・集・滅・道とも表します。
この第四、道諦の中で人々に「正しい見方」「正しい思考」「正しい言葉」「正しい行い」「正しい生活」「正しい努力」「正しい思慮」「正しい瞑想」という八つの「正しい道」を示しました。これらの道に従うことで、人々は苦しみを克服し、平和と幸せを見出すことができるとされています。
また「因果応報」という教えも説かれました。これは、善い行いは必ず良い結果をもたらし、悪い行いは必ず悪い結果をもたらすという法則を指します。そのため、善い行いをすることは自らの幸福を築くことにつながると教えられました。
このように、お釈迦様の教えは善行と幸福の関係について深いお考えが含まれています。
教えに従うことは、心の平穏と幸せを見出す助けとなるでしょう。
海外ではキリスト教の「黄金律」の一節「Do unto others as you would have them do unto you(自分が人にしてもらいたいことを、他の人にしましょう)」という教訓が広く知られています。お釈迦様の教えとも通じる部分がありますね。仏教における「因果応報」の教えと同様に、善行が幸福な結果をもたらすという教えです。このような行動は、相手に対する尊重や愛情を示すことにもつながります。
どちらも善行と他者への思いやりの大切さを教えてくれる点で共通しています。
自分自身が幸せであることと、他人に幸せをもたらすことは密接に結びついていて、このふたつを大切にすることで、きっと人間関係の健全さや社会の調和につながるでしょう。
Image: Amy Shamblen on Unsplash