心の言葉

損か得か 人間のものさし ウソかマコトか 仏様のものさし

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詩人である相田みつおさんの言葉です。

私たちはさまざまな状況で経験や価値観、そのときの感情に基づいて「損か得か」を判断して行動していないでしょうか。感情や経験は主観的であり、正しいことでも自分にとって損であれば行わず、間違ったことでも自分にとっての得を選んでしまいがちです。

一方で、仏様のものさしは、ウソかマコトかです。

ボランティア活動を例に考えてみましょう。
基本的にボランティアは報酬がなく、物質的な得が期待できません。感情や経験に基づけば、自分にとっては損であるように感じられるかもしれません。だからこそ行動することは難しいと思いますが、それが誰かの助けになるのであればとても良い行いだと言えます。

そのボランティア活動が「マコト」であるかどうかは、その活動が社会や他者に対して果たす役割や影響を通じて判断されます。
たとえば、地域の清掃活動や支援活動は、直接的には自分には得がないかもしれませんが、その結果として社会や地域に良い影響を与えることが期待されます。これは仏様のものさしに照らせば「マコト」の行動であり、善であると言えるでしょう。

ボランティア活動を通じて得られるものは物質的な報酬ではなく、感情的な満足感や成長ではないでしょうか。他者に尽くすことで自分も成長し、共感力やコミュニケーション能力が向上することはよくあります。これは感情や経験の主観的な判断だけでは計り知れない、非常に貴重な得であると言えます。

物質的な「損か得か」を考えてしまうとき、仏様のものさしを取り入れて見つめ直すことが大切です。
客観的な価値観に基づき、自己の欲望や感情に左右されず、他者のためになることを選ぶことが、より深い意味を持つ行動の本質であり、仏様のものさしに従った行いと言えるでしょう。

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